油祖離宮八幡宮創建1150周年にまつわる話題(2)

油祖離宮八幡宮崇敬会
会 長  木 村 治 愛

離宮八幡宮再生プロジェクト


11月3日
灯明アートフェスティバル

〜地域のニーズ・時代の要請に応えられる神社作り〜

創建1150周年記念事業の計画段階で、地元総代さんの間では「多額の資金で社殿改修ができたとしても、神社経営が従来と変わらなければ早晩神社を維持することが出来なくなる」という危機感から、次のような神社再生プロジェクトが立案されました。



これまで長い間、離宮八幡宮はもっと活性化しないとだめだと言いながら具体策が考えられないままで来ていました。このプロジェクト案は特に決議されたというわけではありませんが、実はすでに、ABについては取り組めることから一つ一つ実現しつつあります。神社を舞台にした色々なイベントに人々が集まり、住んでいる土地の鎮守の神として親しみと崇敬の念が醸成されつつあるのは確かです。

 

第26回国民文化祭・京都2001

〜伝統と未来をつなぐ歴史の舞台・大山崎〜天王山を彩る大茶会と灯明のコラボ


あと30分、準備を急ぐ学生たち

【灯明アートフェスティバル】

11月3日〜5日
荏胡麻油ゆかりの地である離宮八幡宮で、京都造形芸術大学の学生たちによる灯明アートフェスティバルが開催されました。離宮八幡宮の歴史と、大学生のユニークな発想との融合による灯明アートが幽玄の世界を作り出しました。


 


茶席の庭、心字池の向こうに現れた謎の物体

【大茶会】

11月5日・6日 千利休の茶室、国宝・待庵(妙喜庵)が残るこの地で、さまざまなジャンルのアーティストたちがプロデュースする茶会が開催されました。離宮八幡宮では、灯明アートとコラボした幻想的な宵茶会が開催されました。


 


荏胡麻の葉を象ったエゴマちゃんねぶた

【大山崎エゴマ油復活プロジェクト】

2009年大山崎町教育委員会の主導でスタートした。荏胡麻を通じて郷土の歴史や中世の経済社会を学び、郷土愛や地域の連帯感を呼び戻し、大山崎町を全国に発信したい。
町の老若男女が参加して種まき、草取り、収穫、搾油、行灯製作と点灯会。本年度も継続され、エゴマ茶やエゴマドーナツの販売にまで発展し、フェスティバルを盛り上げた。


 

八幡宮神輿を担ぎ出せ!

離宮八幡宮の収納庫の奥に写真の神輿が眠っています。誰かが担ぎ出してくれるのを心待ちしているに違いありません。
この神輿の存在を知る人は、地元にも、油業界にも、ごく少数しかおられないはずです。
神社を盛り上げるのに神輿の役割が大きいことは、あちこちの祭りで実証済みです。
地元崇敬者も油祖離宮八幡宮崇敬会も、世代交代が進んで若手が増えています。力を合わせ、勢いをつけて陽の目を見せてあげてほしいものです。


 

【油歴史資料館に戻る】